「家族滞在ビザ」の扶養を受ける者とは?

「家族滞在ビザ」の扶養を受ける者とは、扶養者に経済的に依存している者をいいます。

家族の状況によっては、収入や人数、生活状況や生活費は異なりますので、経済的に依存が必要な収入も大きく異なることがあります。

よって年収の額では、扶養者に経済的に依存しているかどうかの判断はできないことになります。

税金や社会保険において、被扶養者として扱われる必要があるのか?

税金や社会保険において、被扶養者として扱われる必要があるのか?とたまに質問されることがあります。

税金や社会保険において被扶養者扱いにできない、収入があったとしても、扶養者に経済的に依存している実態があれば、「扶養を受ける者」といえます。

したがって、税金や社会保険上において、被扶養者として扱われる必要はありません。

被扶養者が仮に年収300万円あったとしても、扶養者の年収が1000万円以上の場合

被扶養者が仮に年収300万円あったとしても、扶養者の年収が1000万円以上あり、被扶養者の年収300万円では、家族の世帯としての生活費として足りないような場合は、実態的に扶養者に経済的に依存している状況なので、「家族滞在ビザ」の在留資格該当性が認められ、扶養を受けて受けている者であると判断されます。

被扶養者の年収が300万円で、扶養者の年収も同じ300万円の場合

また被扶養者の年収が300万円の場合でも、扶養者の年収も同じ300万円であれば、経済的に依存している状況とはいえないことになります。

仮に、扶養者が生活費の大部分を支払っているとしても、被扶養者には年収300万円あり、見せかけとして扶養されているに過ぎず、「家族滞在ビザ」の在留資格該当性が否定される可能性が高い結果になります。

被扶養者が経済的に依存している状況でない場合は、「家族滞在ビザ」ではなく、他のビザで在留することを検討すべきです。

経済的に依存しているのかどうか判断が難しい場合は、当事務所にご相談ください。